Dec. 2024











この写真群は、川底の遺骨から始まる。この川には様々な時代に流れ着いた人々の跡が堆積し、地層のように重なっている。そしてこの川の奥底には、身体を焼かれ、水を求めた無数の人々の回収されなかった遺骨が今も眠っているとされている。彼らは他の過去の跡と同じようにそこに佇み、同じ地層を形成していた。私はそこに立ち、自らの足元を見る時、人々が残した幾多の名も無き過去が氷のように結晶した一つの風景を見たのだ。これは眠る遺骨から発せられる、名を与えられなかった歴史の、微かだが、確かなイメージの集合であった。
デザイン:竹内康陽